超音波検査(エコー)
(1)心エコー
超音波装置を用いて、リアルタイムで心臓を検査していきます。心臓の形態・性状(大きさなど)や動き(心臓の収縮など)等の観察に加えて心臓内の血流の状態、心臓の弁の異常・逆流や狭窄の有無など、非常に多くの情報が得られる検査です。
(2)頸動脈エコー
超音波装置を用いて、頸動脈を検査していきます。
全身の動脈硬化の程度を評価できます。
また、 脳血管疾患に対する評価も用いられます。適応疾患としては、 頸動脈狭窄症や高安動脈炎などの
頸部血管疾患、 脳梗塞や一過性脳虚血発作などの脳血管疾患、 その他高血圧、糖尿病、めまい、ふらつき等が挙げられます。
(3)腎血管エコー
腎血管性高血圧症の検査です。超音波装置を用いて、腎血管を検査していきます。腎臓に続く血管が動脈硬化などで狭窄してしまうと、腎臓内の血流が減少し、
レニン、アンギオテンシン、アルドステロン系が亢進し、
高血圧をきたしてきます。
(4)下肢動脈エコー
主に閉塞性動脈硬化症(ASO)の検査です。
超音波装置を用いて、下肢動脈を検査していきます。
きちんと足の先まで血液の流れがあるかどうか、 狭窄・閉塞の有無を観察していきます。
(5)腹部エコー
超音波装置を用いて、肝臓、胆嚢、脾臓、
腎臓、膵臓、膀胱など様々な臓器を検査 していきます。
この検査では、癌や炎症、結石、ポリープ、
嚢胞などがわかります。
核磁気共鳴画像法(MRI)
磁気を利用して縦横に撮影できる磁気共鳴装置(MR)による映像法です。
縦切りや斜め切りなど自由な角度で撮影できることやほとんど人体に害がないこと、
コントラスト分解能が優れていること、骨による画像への影響がないことなどの
利点が挙げられます。特に整形外科領域や脳外科領域で有用な検査です。