下肢静脈エコー検査 透析シャントエコー検査
日程:平成30年01月27日(土)17:30〜19:30
場所: ホルトホール大分 202号
内容:「下肢静脈エコー検査 透析シャントエコー検査」
講師:冨田 文子技師(済生会熊本病院)
【研修会報告】
今回の研修会は熊本地震で問題になった深部静脈血栓症に関しての講演をして頂きました。 CVT疑いの依頼はどこの県でも年々、増え続けてます。 そこで、検査を断れないので、いかに能率よく・効率よく行っていくかを話されました。
D−ダイマーとの関連性はカットオフ値を決めて、検査の手順をきめていること。 わかりやすい手順をお話して頂きました。 心臓エコーの併用はとてもわかりやすく、ぜひ取り入れないといけないことだと認識しました。 ガンに対しても積極的に取り入れていくことも私たちの役割だと思いました。 次にシャントエコーを残り30分でお話して頂きました。とても興味深いお話でした。
「膵臓、胆嚢をもっと知ろう
〜ハンズオンそして症例から学び取る」
日程:平成30年1月 14日(日)9:30〜15:30
場所: ホルトホール大分
内容:膵臓、胆嚢をもっと知ろう
〜ハンズオンそして症例から学び取る」
講師:岡庭 信司先生(飯田市立病院 消化器内科部長)
【研修会報告】
今回は9:30から2時間、腹部エコーのハンズオンを行いました。
まず上級者3名に膵臓・胆嚢エコーをお願いし、臓器の抽出をしてもらいました。
ハンズオンを行ったあと、岡庭先生が臓器に対しての説明・抽出方法のコツなどを交えて
お話されました。
・抽出ポイントがわかりやすかった
体位・姿勢・呼吸ポイントなど
・きちんと見るべき部分をわかりやすく教えてもらえた
午後13:00〜15:30まで膵臓・胆嚢のお話を症例を交えて詳しく講演して頂きました。 今回は昨年に引き続き2回目でしたが何度聞いても興味深い内容でした。 膵臓は長い時間をかけてガンになると言われますが、エコーで見つけるのはとても難しい位置です 胆嚢は壁肥厚を見ることの大切さを再度認識しました。 前回から教えて頂いている検診マニュアルの活用も普及させたいと思います。 飲水法も行うことで、よく観察出来ました。
心エコーのレポートの書き方(疾患別)
日程:平成29年12月16日(土)17:30〜18:30
場所: コンパルホール 302会議室
内容:「心エコーのレポートの書き方(疾患別)」
講師:田畑 智継先生(医療法人 慈恵会 西田病院循環器内科部長)
【研修会報告】
今回の研修会は9月に引き続き、西田病院循環器内科部長の田畑智継先生をお迎え いたしました。『心エコーレポートの書き方(肥大心・心拡大)』と題しまして、 超音波各論をご講演頂きました。 肥大心では、肥大が血圧によるものなのか?心筋症なのか?AS・ARによる圧・容量負荷なのか? エコーの最中にただ画像を撮るだけではなく、心筋肥大の理由を考えながら、必要な計測をし 検査後のレポートに生かすことが大切であると教えて頂きました。さらに肥大型心筋症の分類、 日本人に多いとされる心尖部肥大型心筋症についての同定の仕方、レポートに特記すべきことも 深く教えて頂きました。
また、拡大心では拡張型心筋症を例に挙げ、拡大した左室腔、び漫性な壁運動低下、左房圧 左室拡張末期圧の上昇に伴うinflow patternの変化など教えて頂きました。 心筋の講義に合わせ、冠動脈の支配領域や壁運動異常の正しい表記の仕方、陳旧性心筋梗塞の 画像を見ながら分かり易く教えて頂きました。
超音波検査(講義とハンズオン)
日程:平成29年10月29日(日)10:00〜12:30
場所:アルメイダ病院 研修会館3階
内容:「ハンズオン(心臓・腎動脈・下肢動脈)」
講師:
新名 洋明(コスモス病院)
大野 主税(大分岡病院)
小野 道広(鶴見病院)
加藤 由希子(アルメイダ病院)
伊藤 佳子(大分岡病院)
日常診療における腹部超音波検査の有用性
日程:平成29年10月27日(金)19:00〜20:00
場所: ホルトホール大分
内容:「日常診療における腹部超音波検査の有用性」
講師:清家 正隆先生(大分大学 肝疾患相談センタ− 診療教授)
【研修会報告】
今回腹部超音波検査を利用した精密検査について大分大学 清家 正隆先生に
ご講演いただきました。内容は以下のとおり。
1)造影US:この検査は腹部USにて肝腫瘤を指摘した場合の鑑別診断、再発診断、
転移性病変検出、治療支援(RFA、PEITなど)に使用される検査について
2)RVS(real-time virtual sonography):CT/MRIのボリュームデ-タをエコ-装置に移行し
US画像と並べ、USと同様断面を画像として表示する機能について。
3)肝線維化評価:肝臓の固さを評価する機能について。
診療に携わる腹部超音波検査技師にとっては非常に興味深い講演であったが、 1)、2)ついては実際導入となると、コスト・マンパワ−が必要であり、技師1人では 対応できず、やはり専門機関に限られてくると思われた。 3)については、これから必要な検査であり、健診・診療の場に広く普及することが 望まれると期待される。
僧帽弁口血流速波形の解釈について
日程:平成29年9月20日(水)19:00〜20:00
場所: ホルトホール大分 202号室
内容:「僧帽弁口血流速波形の解釈について」
講師:田畑 智継先生(医療法人 慈恵会 西田病院循環器内科部長)
【研修会報告】
今回の研修会は7月に引き続き、西田病院循環器内科部長の田畑智継先生をお迎え
いたしました。
『僧帽弁口血流速波形(TMF)の解釈について』と題しまして、超音波各論を
ご講演頂きました。
『TMFには、大きく分けてnormal(正常)、abnormal(左室弛緩障害型)、pseudonormal(偽正常型)
restrictive(拘束型)の
4種類がある。それぞれ左室拡張能の指標として用いられるが、
拡張不全の進行度合いに応じてabnormal→pseudonormal→restrictive(不可逆的)と悪化して
いくのではない。E波・A波の変化は左室拡張末期圧、左房圧の圧変化により起きている。
すなわち、治療により前負荷を軽減することで、pseudonormal⇔abnormal(可逆的)と改善する
病態変化なのである。』と教えて頂きました。
拡張能を理解する上では避けて通れない左室・左房圧曲線についても、会員の皆様が 理解しやすいように噛み砕きながらゆっくりと教えて頂きました。
循環器疾患、これだけ知れば一人前
〜臨床検査技師のための知識整理〜
日程:平成29年9月2日(土)15:00〜16:30
場所: 大分岡病院
内容:「循環器疾患、これだけ知れば一人前」
〜臨床検査技師のための知識整理〜
講師:立川 洋一 先生(社会医療法人 敬和会 大分岡病院 院長)
【研修会報告】
今回は循環器疾患、これだけ知れば一人前〜臨床検査技師のための知識整理〜
と題しまして大分岡病院院長の立川洋一先生にご講演していただきました。
内容として大きく分けて
1、病態から循環器疾患を考える
2、検査から循環器疾患を考える
3、症候から循環器疾患を考える
4、治療から循環器疾患を考える
・病態からは血圧異常、心臓疾患、末梢動脈疾患、静脈疾患、リンパ管疾患に対し
疾患群や疾患名に分けて分かりやすかった。
・検査からは通常の検査以外に最近の長時間心電図や植え込み型の心臓モニタ(ICM)や
植え込み型のループレコーダー(ILR)など小型の物の紹介もありました。
・症候からは動悸、胸痛、呼吸困難、失神、浮腫など循環器疾患に関連した説明を
詳しくしていただきました。
・最後に治療からは新しい皮下植え込み型の除細動器(S-ICD)やMicra(マイクラ)経
カテーテルペーシングシステムなど充電など改良の余地はあるがどんどん新しい
治療が増えてきているので検査技師とし頭に入れ検査する時の対応が必要と感じた。
今回は通常の検査以外の様々な新しい情報を教えていただき勉強になりました。
実践で役立つ脳波検査のコツとポイント
日程:平成29年8月5日(土)16:15〜17:45
場所: ホルトホール大分 201会議室
内容:「実践で役立つ脳波検査のコツとポイント」
〜これであなたも脳波検査を好きになる〜
講師:八木 和広 技師(潤和会記念病院 脳神経センター検査室)
【研修会報告】
今回の研修会は、”実践に役立つ脳波検査のコツとポイント”という内容で、
潤和会記念病院 の八木和広技師にご講演頂きました。
脳波検査前の患者情報の大切さや電極装着、記録手順、賦活法などの
注意点を順を追って丁寧に教えて頂きました。
いただいた資料もとても分かりやすかったです。
実際の波形を見ながら、クイズ形式でその波形が表す病態、状態を考える時間
があり、解説では鑑別する点その波形が出たときの対策を合わせて
お話していただきました。
波形を理解することで、患者の眼球の動く方向までも把握できるなど、
明日からの検査に役立てたい内容を沢山教えて頂きました。
参加された皆様も脳波検査のコツとポイントが習得でき、より脳波検査を理解
することが出来たと思います。
また質疑応答の時間には質問もあがり、とても有意義な研修会となりました。
心エコーの総論
日程:平成29年7月27日(木)19:00〜20:00
場所: ホルトホール大分 409会議室
内容:「心エコーの診方・考え方・所見の書き方」
講師:田畑 智継 先生(医療法人慈恵会 西田病院 循環器内科)
【研修会報告】
今回の研修会は医療法人慈恵会 西田病院循環器内科部長の田畑 智継先生を
お迎えし、
心臓超音波総論として、「心エコーの診方・考え方・所見の書き方」をテーマに
ご講演頂きました。
心エコー法の心得として、「検査前にカルテで病歴・心電図を見て、必ず聴診をすること。 検査中も適宜問診をして、疾患に対応した項目の撮像、また病態生理を考えながら 撮像する。そして検査目的に対応したコメントの記載をする」ことが基本であると教えて 頂きました。
報告書の書き方では、計測数値、異常の有/無のみの羅列ではなく、循環器以外の
先生も見ることを考え、患者様の病態が分かるように文章形式で順序立てて書くべきで
あると教えて頂きました。
田畑先生の心エコー研修会は、今後も各論を中心にテーマを設けて頂き、複数回 ご講演頂く予定です。 超音波検査士の資格取得の有無に関わらず、心エコーが好きな会員の皆様にとって 有意義な時間になったと思います。
研修会報告 一覧表
日 時 | 研修会名(テーマ) | 講 師 | 場 所 | 参加者 |
2018.01.27 17:30〜19:30 |
下肢静脈エコー検査 透析シャントエコー検査 |
冨田 文子 技師 (済生会熊本病院) |
ホルトホール大分 202会議室 |
45名 |
2018.01.14 9:30〜15:30 |
膵臓、胆嚢をもっと知ろう 〜ハンズオンそして症例から学び取る |
岡庭 信司 先生 (飯田市立病院 消化器内科部長) |
ホルトホール大分 | 65名 |
2017.12.16 17:30〜18:30 |
心エコーのレポートの書き方(疾患別) | 田畑 智継 先生 (西田病院循環器内科) |
コンパルホール 302会議室 |
17名 |
2017.10.29 10:00〜12:30 |
超音波検査(講義とハンズオン) | 新名 洋明(コスモス病院) 大野 主税(大分岡病院) 小野 道広(鶴見病院) 加藤 由希子(アルメイダ病院) 伊藤 佳子(大分岡病院) |
アルメイダ病院 研修会館 | 42名 |
2017.10.27 19:00〜20:00 |
日常診療における腹部超音波検査の有用性 | 清家 正隆先生 (大分大学肝疾患相談センタ−) |
ホルトホール大分 | 22名 |
2017.09.20 19:00〜20:00 |
僧帽弁口血流速波形の解釈について | 田畑 智継 先生 (西田病院循環器内科) |
ホルトホール大分 202会議室 |
49名 |
2017.09.02 15:00〜16:30 |
循環器疾患、これだけ知れば一人前 〜臨床検査技師のための知識整理〜 |
立川 洋一 先生 (大分岡病院 院長) |
大分岡病院 | 56名 |
2017.08.05 16:15〜17:45 |
実践で役立つ脳波検査のコツとポイント | 八木 和広 技師 (潤和会記念病院) |
ホルトホール大分 201会議室 |
22名 |
2017.07.27 19:00〜20:00 |
心エコーの総論 | 田畑 智継 先生 (西田病院循環器内科) |
ホルトホール大分 409会議室 |
73名 |